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AUCTION - 2026.05.01

[Highlight] 荒川 修作 | そして / あるいは 横顔 | 2026年5月 Modern and Contemporary Art


 1961年に渡米し、以後ニューヨークを拠点に活動した荒川修作は、言葉や矢印、記号、線などによって構成される「図式絵画」シリーズで国際的な注目を集めた。1971年には、「人がものを見て意味を読み取る仕組みを探究した成果」として、公私にわたるパートナーであった詩人のマドリン・ギンズとともに作品集『意味のメカニズム』を発表している。

 1974年に制作された本作《And / Or in Profile》では、大画面に展開される言葉や記号が「図像」と「文章」の双方の役割を果たしており、鑑賞者は作品を「見る」と同時に「読む」ことを求められる。横長の画面には四つの語の列が並び、第1・第2・第4列には同一の単語が繰り返される一方で、第3列にはそれらに対応する反対語が配置されている。さらに、虹色の一本の長い線が、画面を右下がりに横切り、「long」の下を通過することで、右端の列をわずかに低い位置へとずらしている。その下には台座状のラインが引かれ、その上に実際の水平器が配置されている。最下部には「知覚されたものを信じる立場(A position of believing in what is perceived/)/知覚されたものの外へと信じる立場(A position of believing out from what is perceived)」という二つの文が記される。ここでは、「内(in)」と「外(out)」、「見えているもの」と「その向こうにあるもの」とのあいだで、知覚と認識の関係が問われている。

 明暗のグラデーションは、記憶と忘却の関係を示し、一見すると合理的に見える構造も視点の移動によって崩れ、語の列が消えたり現れたりする。荒川は本作を通して、意味とは固定されたものではなく、見ることと読むことのあいだで絶えず生成し変化するものであることを示しているかのようである。


参考文献:
東京国立近代美術館編『荒川修作の実験展 —見る者がつくられる場』(展覧会カタログ)東京国立近代美術館、1991年
名古屋市美術館編『「荒川修作を解読する」展』(展覧会カタログ)名古屋市美術館、2005年



Highlights

Lot.244 荒川 修作
そして / あるいは 横顔
アクリル、コラージュ、キャンヴァス
195.7 × 272.0 cm (77 × 107⅛ in.)
JPY 6,000,000 - 9,000,000
USD 37,700 - 56,600

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