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AUCTION - 2025.07.15

【落札結果&次回出品募集】第73回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art

2025年7月12日、13日開催のオークション「Modern and Contemporary Art」の落札結果をご報告をいたします。
ご参加いただき誠にありがとうございました。

総額:637,531,250円
落札率:91.1%

>> 落札結果 [オンラインカタログ]
>> 落札結果 [PDF]

◆落札結果ハイライト
落札価格には手数料(消費税別)が含まれています。


Lot. 079
草間 彌生
南瓜 (FPZ)
50,000,000 - 80,000,000 JPY
Price Realized 72,450,000 JPY


Lot. 039
アンディ・ウォーホル
CHANEL, from Ads (F. & S. Ⅱ.354)
25,000,000 - 35,000,000 JPY
Price Realized 36,800,000JPY


Lot. 040
アンディ・ウォーホル
Mobil, from Ads (F. & S. Ⅱ.350)
6,000,000 - 9,000,000 JPY
Price Realized 10,925,000 JPY


Lot. 054
ゲルハルト・リヒター
MV. 14, from Museum Visit
6,000,000 - 9,000,000 JPY
Price Realized 6,900,000 JPY


Lot. 179
ヴォルフガング・ティルマンス
Flashed Pool
500,000 - 800,000 JPY
Price Realized 1,667,500 JPY


Lot. 097
名和 晃平
PixCell - Toy - Pinocchio #7
6,000,000 - 9,000,000 JPY
Price Realized 9,545,000 JPY


Lot. 090
西村 有
a cat in the seaside
1,000,000 - 1,500,000 JPY
Price Realized 3,910,000 JPY


Lot. 093
今津 景
Pelvis
1,500,000 - 2,500,000 JPY
Price Realized 6,095,000 JPY


Lot. 116
KYNE
Untitled
5,000,000 - 8,000,000 JPY
Price Realized 12,650,000 JPY


Lot. 111
ロッカク アヤコ
Untitled
16,000,000 - 26,000,000 JPY
Price Realized 18,975,000 JPY


Lot. 035
ジャン・ピエール・カシニョール
夜
4,000,000 - 7,000,000 JPY
Price Realized 7,475,000 JPY


Lot. 070
草間 彌生
Malle Courrier Lozine 110
7,000,000 - 16,000,000 JPY
Price Realized 12,650,000 JPY

◆開催予定と出品募集
第74回 SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION
開催日:2025年9月12日(金)- 13日(土)
出品受付締切:2025年7月23日(水)

第75回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art
開催日:2025年10月24日(金)- 25日(土)
出品受付締切:2025年8月21日(木)
出品をお待ち申し上げております。

査定は下記からお申込みいただけます。
ご検討くださいますようお願いいたします。
>> 査定依頼

◆問合せ先
SBIアートオークション
TEL: 03-3527-6692 FAX: 03-3529-0777
Email: artauction@sbigroup.co.jp

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NEWS - 2025.07.03

日韓をつなぐアートフェアの仕掛け人 ─PLAS Art Fair ディレクターが見つめる市場の現在地─

2025年7月、グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)にて、立体芸術に特化した国際アートフェア『Study x PLAS: Asia Art Fair』が初開催されます。ソウル発の「造形アートソウル(PLAS)」と大阪拠点の「Study」がタッグを組み、日韓国交正常化60周年の節目に日本で初めて共同開催する本フェアでは、韓国からは40を超えるギャラリーと100名を超える作家が参加いたします。大型インスタレーションや体験型ワークショップ、セミナーなど多彩なプログラムを通じ、来場者は立体作品の新たな魅力を心ゆくまで体感できます。今回はPLAS代表シン・ジュンウォン氏に、これまでのPLASとしての歩みや日本進出にかける想い、そして今後の展開についてのビジョンを伺いました。

1. ご経歴とPLASについて
▷これまで韓国のアートマーケットを中心にご活躍され、韓国美術市場の発展に大きく寄与されてきたと存じます。改めてこれまでのご経歴と、美術業界に入られたきっかけについてお聞かせいただけますでしょうか。
美術業界に足を踏み入れたのは、聴覚障害を持つ兄の存在と、母が1987年に江南で開廊したチョンジャク画廊がきっかけです。
母は、兄を一般校に通わせることで口語を学ばせると同時に、美術という言語で世界とつながらせたいと考え、兄はその後、彫刻を専攻し、博士号を取得しました。母は兄の制作活動を支えるために画廊を立ち上げ、週末になると、私は母に連れられ、展示設営や撤収を手伝っていました。兄の苦労を目の当たりにしながら、展示会や芸術の裏側を自然に学びました。
大学では経営学を、大学院では経済学を学び、卒業後は一般企業に勤務しましたが、母の引退を機に2009年頃から画廊運営を本格的に引き継ぎました。兄の作品を支える日々を通じ、「アートは鑑賞対象ではなく、人生を賭けた労働なのだ」と痛感しました。

▷PLASは、どのような経緯で設立に至ったのでしょうか。
転機は2012年、スイス・Art Baselの「Unlimited」セクションを現地で見たときです。大型インスタレーションが鑑賞者と物理的に交わ空間と彫刻作品の圧倒的な迫力、存在感に衝撃を受け、「なぜ韓国にはこうした場がないのか」と考えました。それが、PLASの出発点です。
当初は同じ規模の展示を実現するのに10年はかかると思いました。まずは会場選びから始め、ソウル中の展示スペースを比較検討し、交通アクセスや搬入動線、設置条件などを踏まえ、COEXを会場に定め、2016年にPLASを正式にスタートさせました。
当初、絵画中心の韓国美術市場で立体作品を前面に押し出すアートフェアが成立するか懐疑的な声も多くありましたが、それでも最初の一歩を踏み出しました。初年度は投資資金の大半を失いましたが、体験型展示や大型インスタレーション、子供向けワークショップなど、自分がやりたかった企画をすべて詰め込み、立体芸術の豊かさと可能性を来場者に示すことができたと思います。

▷現在も成長を続けているPLASの理念と目標について教えていただけますか。
PLASが最も大切にしていることの一つに、すべての参加ギャラリーに必ず1名以上の造形作家の作品を展示してもらうという運営原則があります。これは立体芸術を中心とするPLASのアイデンティティを明確に示す、独自の運営原則であり、他のアートフェアとの差別化を図る上で重要な基準となっています。
韓国の美術市場は依然として平面作品に偏りがちで、立体作品は輸送や設置の制約、高いコストがボトルネックとなり、展示機会が限られてしまいがちです。このような構造の中で、造形作家は自身の作品を発表する場を十分に確保できず、創作活動の継続自体が難しくなるという課題に直面しています。
PLASは、このような課題に対し、立体作品が市場に継続的に露出・流通できるエコシステムの構築が重要であると考えました。一定の割合で立体作品の展示を義務づけることで、造形作家の持続的な創作活動を実質的に支援しています。
さらに国内にとどまらず、カナダのArt Vancouver、台湾のOne Art Taipeiとブース交換を行い、2026年にはアメリカ・ロサンゼルスのアートフェアとの連携も進行中です。こうした国際的な協力は、造形作家がPLASを通じて海外市場に進出し、グローバルなアートシーンで安定的に紹介される循環を生み出す重要な取り組みとして考えています。

2. 日韓国交正常化60周年を迎え、日本でアートフェアを開催する意義
▷Study x PLAS: Asia Art Fairについて、また今回の日本開催が実現した経緯についてもお聞かせください。
Study x PLAS: Asia Art Fairは、ソウルのPLASと大阪を拠点とする新進アートプラットフォーム「Study」が共同主催する国際アートフェアです。日韓の立体アートを中心とした交流を拡張するための新たな試みであり、本プロジェクトはPLASがこれまで積み重ねてきた海外交流の延長線上にあります。
PLASはこれまで、台湾のOne Art Taipeiとのブース交換による連携を通じて、海外交流を重ね、その過程で日本のギャラリーとも接点が生まれました。日本のアートマーケットに対する関心は、継続的な対話を通じてより具体化し、2023年12月には大阪のStudyアートフェアに参加しました。Study代表の鈴木さんと出会い、翌年の2024年にはPLASの展示会にStudyを招待し、日韓のアート交流に関する議論をさらに深めました。
こうした相互交流を重ねるうちに、日韓の立体アート交流の場を共同で立ち上げる機運が高まりました。さらに韓国文化体育観光部主催の国内アートフェア海外進出支援事業からの予算支援を受けることが決定したことで、プロジェクトが具体化しました。
2025年の大阪・関西万博や大阪関西国際芸術祭の開催、そして日韓国交正常化60周年という歴史的節目が重なる絶好のタイミングを捉え、大阪での開催に至りました。国内外からの注目が高まりや本アートフェアが単なる展示の場にとどまらず、日韓間の文化・芸術交流を深めるための最適な舞台になると期待しています。

▷日韓国交正常化60周年を迎え、両国の美術関係者が一堂に会する本イベントは、両国にとって大きな意味があると考えます。今回のアートフェアを準備するにあたって、特に意識された点があれば教えてください。
60周年という歴史的節目の年に開催するアートフェアを単なる記念行事に終わらせず、持続可能な交流につなげることを重視しました。政府関係者や報道関係者、コレクター、アート関係者など多様なステークホルダーを幅ひろく招待し、日本の美術関係者と韓国からの訪問者が直接意見交換できるネットワーキングの場を複数設けています。両国の業界関係者が一堂に会する機会は稀だからこそ、業界関係者に限らず一般来場者に向けても門戸を開くことで、文化外交の側面も担う新たなプラットフォームにしたいと考えました。

▷両国のアーティスト同士の関係性やコレクター間の交流を広げる構成として、具体的にどのようなポイントを意識されましたか。
韓国の現代美術を多角的に紹介することを最も意識しました。まず出品作品の約8割を韓国人作家の作品に充て、多くの作家に来場してもらう予定です。来場者が作家から直接制作背景や意図を聞ける場を多数設定し、鑑賞を超えたより深い対話を促します。
また、日本での韓国ドラマ人気や韓国カルチャーへの関心を踏まえ、女優ハ・ジウォンさんの絵画特別展も企画しました。ご本人にも会場でトークをしていただくことで、大衆性と芸術性を両立した展覧会を実現し、韓国アートへの関心を広げる契機となることを目指しています。
さらに7月20日夜には、アーティストやコレクター、文化関係者が一堂に会するレセプションを開催し、持続的なネットワークの構築や両国間の文化的理解の深化につながることを期待しています。

3. 韓国のアートマーケットについてプロフェッショナルが持つ視座
昨年、自社初の海外下見会を韓国・ソウルで開催するなど、当社にとっても韓国は重要な場所のひとつです。そこで、長年韓国の美術市場を見てこられた立場からお話を伺います。

▷韓国のマーケットの特徴と、アーティストやギャラリーへの影響について教えてください。
韓国美術市場の最大の特徴は、急速かつ大衆主導型で成長している点です。ほんの数年前までは、アートは富裕層や専門家向けのものとして見られていました。しかし、近年の海外旅行の一般化に伴い、多くの旅行者が旅先で美術館を訪れるようになり、その体験を通じてアートと接点が徐々に増えていきました。たとえばフランスに行けばルーブル美術館を訪れるように、文化・芸術的な体験が日常化したことで、アートに対する心理的なハードルが下がり、その関心が次第に国内のアートマーケットへと向かうようになりました。
「家に絵を飾りたい」という新しい大衆的ニーズの形成やその高まりは、作家やギャラリーの活動にも大きな影響を与えています。ギャラリーは10万円以下、100万円台、1,000万円以上など、コレクターの購買力に応じた作家を選定するため、価格帯ごとにポートフォリオを戦略的に構築しています。これらの動きにより、市場はより専門化・細分化していく傾向が顕著になってきています。
このような構造的変化は、結果として市場基盤を強化し、長期的な安定性と持続性を高めていると考えられます。ヨーロッパにおいては、数百年にわたる文化的土壌の上に現在のアートマーケットの体制が築かれてきましたが、韓国は戦争と再建という近現代史の断絶を経て、わずか数十年でここまで急速にアートマーケットを成長させてきた点において、注目すべき動きであると感じています。

▷コレクターも国によって違いがあるかと思いますが、韓国のコレクターの特徴や購買スタイルの傾向、印象的なエピソードを教えてください。
あくまで個人的な観察に基づく意見ではありますが、韓国のコレクターは、トレンド感度が非常に高く、特にコロナ禍以降は20〜30代の若いコレクターが台頭しました。
また同時期には、美術品を単なる鑑賞対象としての枠を超え資産として捉え、将来的な価値の上昇を見込んで収集する「アートテック(Art-Tech)」という概念が広まり始めました。アートテックとは、アートと投資を組み合わせた造語で、韓国では比較的早い段階で一般層にも浸透した新しい消費スタイルです。2021年に元サムソングループ会長李健熙さんが自身の大規模な美術品コレクションを国に寄贈したという報道が追い風となり、美術品が経済的価値を持つ投資資産として認識されるようになったと考えられます。
実際、人気作家の作品は展覧会の開始と同時に完売するケースが相次いでいます。印象深い例として、2022年のPLAS展で、朝7時から並び作品を購入されたコレクターの方の熱意を今でも鮮明に覚えています。

▷最近の韓国の美術市場において、価格帯の変化や人気なアーティストの傾向について、特に顕著だと感じる点があれば教えてください。もし近年急激に評価が高まった作家がいる場合、その変化の背景について、どのように考えられていらっしゃいますか。
近年の韓国美術市場では、20〜30代の若いコレクターの影響力が著しく高まっています。彼らが注目する作家は、短期間で急速に市場での評価を高め、鑑賞目的だけでなく投資の観点からも作品を選ぶ傾向が強く見られます。その結果、市場において、安定した高い需要と価値を保つアーティスト層が形成されつつあります。例えば、長期的に安定した評価を得るユン・ヒョングンさんやパク・ソボさんのような単色画の巨匠作家は、信頼資産として支持される一方、SNSを駆使して市場反応を素早く得る若手作家は、流通スピードが速く、将来性のある成長株として注目されています。
SNSを活用したプロモーションや観客との直接的な交流が国内外への市場拡大において決定的な役割を果たしており、デジタル基盤のコミュニケーションが海外ギャラリーとの接点づくりにも大きく貢献しています。こうした形での海外進出は、作家が国内市場においても安定的な地位を築く上で、極めて重要な要因となっています。
例えば、今回の Study x PLAS: Asia Art Fair に参加するビビ・チョさんは、韓国国内での高い人気と評価を得ており、パリのギャラリーと専属契約を結んで活動しています。台湾のArt TaipeiやパリのAsia Nowでの展示を通じて、国際的な評価を着実に高めています。
このような動きは、韓国国内のコレクターによる継続的な投資と関心が、有望なアーティストを国際舞台へと押し上げる原動力となっており、海外での評価は再び国内マーケットでの信頼と安定性につながるという好循環を生み出していると考えられます。

▷国際アートフェアFriezeの進出は、韓国の美術市場に大きな影響を与えたと思いますか。実際に感じた変化や印象的なお話があればお聞かせください。
Friezeの韓国美術市場への進出は、単なるグローバルブランドのアートフェアの参入にとどまらず、韓国の美術市場の地位を転換させた重要な契機であったと考えています。
それ以前は、KIAFが韓国を代表するアートフェアでしたが、参加ギャラリーのほとんどをアジア圏のギャラリーが占めており、韓国の現代美術を欧米市場に紹介するには限界がありました。しかし、Frieze SeoulがKIAFと共同開催されるようになってからは、国際的な大手ギャラリーが多数参加し、欧州や北米のコレクターがソウルを訪れるようになり、国際的なアート流通の一翼を担う存在として認識され始めました。
特に印象的だったのは、Friezeの運営方式を通じて、国内のギャラリーやアートフェアがグローバル・スタンダードを急速に取り入れる傾向が出てきた点です。展示企画の完成度、VIPプログラムの構成、作品紹介のスタイルなど、あらゆる面においてグロバルマーケットを意識した専門性と体系性が導入され、韓国の美術市場の成を強く促しました。
また、コレクター層にも明確な変化が見られ、Frieze Seoul開催以降、既存の国内コレクターだけでなく、欧米の主要なコレクターが韓国を訪れる機会が急増しています。
これらの一連の動きは、作家、ギャラリー、文化機関のすべてに新たなチャンスや挑戦をもたらしており、韓国の美術市場がローカルマーケットではなく、グローバルマーケットの一部としての性格を備えるプロセスだと感じています。

▷アートウィークを取り巻く雰囲気や熱気は、韓国と日本でかなり異なる印象を受けます。韓国のアートウィークを生み出した文化的、もしくは制度的な背景などはあるのでしょうか。
韓国と日本のアートウィークには、明確な温度差があります。韓国ではアートフェアやアートウィークが文化イベントとして消費される傾向が強く、都市全体が一大フェスティバルのように賑わいます。一方、日本では静かで洗練された鑑賞体験が好まれる傾向があり、作品そのものに集中する美術文化が根付いています。これは、単なる運営スタイルの差というより、両国の文化消費のあり方そのものに起因する構造的な違いだと考えます。
例えばArt Basel Miami Beachでは、12月の1か月間で20~30のアートフェアが同時開催され、昼は作品鑑賞、夜はネットワーキングイベントやパーティーが開かれるなど、アートが日常生活と一体化したフェスティバルとして機能します。
韓国のアートウィークもこれに似た方向へと進化しており、美術鑑賞だけではなく、ライフスタイルと結びつけた文化的体験として拡張している点が特徴的です。
PLASでは、展示鑑賞だけにとどまらず、来場者が会場の館内外の書店や映画館、レストランを巡って一日を過ごす都市型ライフスタイルが自然と根付きつつあります。これは、急速な都市化と高いコンテンツ消費意欲、SNSを通じた情報拡散力が相まった結果です。
また、KIAFのアートウィーク期間中のアートナイトプログラムは、一般来場者向けにギャラリーを夜間開放し、飲食を交えながら自由に交流できるコミュニティ型イベントとして定着しています。
こうした取り組みは、アートそのものよりもアートを中心とした総合的な文化体験を提供し、短期的な集客を超えて消費層の裾野を広げ、アクセスのハードルを下げる効果を生んでいると感じています。

4. Study x PLAS: Asia Art Fairについて
▷今回の開催にあたり、ご苦労された点や印象的なエピソードなどはありますか。
海外でのアートフェアには想定外の難題がつきものですが、今回は韓国と日本の法制度や通関手続の違いが最大の課題でした。特に、関税・保険・契約書条項の解釈にズレが生じ、一時はスムーズに進行しない場面もありました。
輸送面では、日本側の通関手続や法的要件が韓国側と異なっていたため、意味を正確に理解するまでに時間を要しました。しかし、日韓それぞれの実務チームが密に協議を重ね、最終的には齟齬なく調整することができました。
特に印象的だったのは、契約書の確認中に起こった出来事で、反社会的勢力の排除条項の必要性が韓国側には馴染みが無く、「なぜこのような内容が必要なのか」と一時的に戸惑いが生じたことです。その後、日本の法的・社会的背景について丁寧な説明を受け、その意図を理解することができました。今思えば、これは文化的な違いに起因する貴重な経験であったと感じています。
両者が互いの違いを尊重しながら円滑にコミュニケーションを図ることができたと感じており、最終的に両陣営の信頼関係が強まりました。PLASとStudyはそれぞれ韓国と日本で新しい潮流を生み出しているプラットフォームであり、共通の問題意識と協業に対する意欲が非常にうまく噛み合ったことが、全体の準備プロセスをむしろ楽しく、そして有意義なものにしてくれたと実感しています。

▷日本のギャラリーの参加はもちろんですが、従来のアートフェアと比べたStudy x PLAS: Asia Art Fairの違いは何ですか?
本フェアの最大の差別化ポイントは、日本国内では類を見ない規模で韓国の現代美術を集中的に体験できる貴重な機会であるという点です。40を超える韓国ギャラリーと100名以上の韓国人作家が一堂に会する規模と、多彩なプログラム構成がポイントとなり、来場者には展示を「観る」だけでなく、作家本人と直接対話し、作品の背景や制作意図を深く理解する機会が設けられ、また、韓国と日本の現代アートを立体的に比較できます。
会場の梅田スカイビル10階では、日韓交流特別展とともに、女優ハ・ジウォンさんの絵画特別展、12階ではセミナーやアーティストトークを開催予定で、両国のアートの潮流をより深く体感できる場となるよう構成しています。鑑賞と学び、交流を同時に体験できる構成とすることで、両国の文化交流のプラットフォームとしての役割を果たし、従来のフェアと一線を画しています。

▷開催が迫ってきていますが、来場者に注目してほしいポイントや楽しみにされていらっしゃるポイントを教えてください。また、シン様が特に気になっている作家さんがいらっしゃいましたら教えていただけますでしょうか。
Study x PLAS: Asia Art Fairは、7月20日より大阪国際コンベンションセンターにて開催され、来場者の皆様により立体的で多層的に現代アートを体験していただけるよう、会場全体をフロアごとに機能別で分けました。
会場は、3階の主要ギャラリーブース、10階の企画展スペース、12階のセミナーやアーティストトークを開催する知的交流スペースに分かれています。特に3階で紹介される作家たちの個性やメディアの多様性は、来場者の皆様にぜひ注目していただきたいポイントです。
例えば、ペク・ジョンウンさんは、ガラスを用いて日常の物や感情を新たな視点で解釈し、透明性と強度という相反する特性を通じて、観る人に感覚的な旅を提供するような作品が特徴的です。
イ・ギラさんは、細いワイヤーを一本一本手で編み込んで立体的な風景を表現しており、絵画と彫刻の境界を行き来する非常に独創的な造形言語として評価されています。
多様な素材や表現方法に触れながら、作品鑑賞にとどまらず、作家と直接対話を重ねることで彼らの世界観を深く知ることができ、生きたアート体験の場となると考えています。展示全体を通して一つの流れとして鑑賞しながら、韓国と日本の現代アートの共通点や違いも感じていただけるかと思います。

5. 国境を越える協業について
▷今後、韓国と日本にとどまらず、アジアの美術市場全体の活性化に向け、どのような連携や協力が必要だとお考えですか。また、共に考えるべき課題には何があると思われますか。
アジアの美術市場全体の活性化に向けて、単発のイベントを越え、定期的な共同キュレーションや共同ブース運営、アート教育プログラムとの連携がカギとなると考えています。また、アートの社会的・文化的価値について共通認識を形成・発信するための対話を継続することが重要です。アートを市場的価値だけで見るのではなく、社会と結びついた文脈の中でどのように機能し得るのかを共に議論するプロセスは、地域の違いを越えた真の協力の土台になると信じています。
それらを実現するためには、具体的な目標を設定し、毎年検証と改善を繰り返すサイクルを確立しなければ、どれほど優れたイベントであっても、協業は一過性に終わってしまいます。お互いが継続的に何を共に成し遂げていくのかを考え続ける姿勢と努力も真の連携を生むと思います。今回のフェアには台湾ギャラリーの参加も得られたことで、韓国・日本・台湾を結ぶ連携の基盤が築かれたと考えています。今後もこのような実質的な交流を通じて、アジアのアートマーケットがより強く連携し、堅固なネットワークが構築されていくことを期待しています。

▷国際的なアートフェアとパートナーシップを結ばれていらっしゃるかと思いますが、美術の社会的価値について、何か心がけていることはございますか。
国際アートフェアとのパートナーシップは、出展機会の確保にとどまらず、韓国作家が持続的に海外へ進出するルートを築く役割を担っていると考えています。こうした取り組みは、市場の拡大や販売機会の獲得を超え、韓国のアートが世界の中でいかに社会的・文化的な地位を確立していけるかという、企画者としての根本的な問いとも密接に結びついています。
私自身は、いつか韓国からもフェルナンド・ボテロさんやデヴィッド・ゲルシュタインさんのように、世界的な大衆性と象徴性を兼ね備えたアーティストが誕生することを願っています。音楽グループのBTSが世界の音楽マーケットにおける韓国文化の象徴となったように、アートの分野においても、世界中に多くの感動と刺激を与えられる韓国人アーティストの登場やその活躍の姿を見たいですね。
そのような芸術家の登場は、芸術を志す子どもたちに希望を与え、美術という分野への社会的関心と尊敬を高め、文化消費の裾野を広げる効果をもたらします。ひいては、韓国美術市場全体の信頼性や規模の拡大にも大きく貢献することになると信じています。
私たちが国際アートフェアとの連携を継続し、多様な交流を積極的に推進する背景には、韓国作家による海外進出の支援と韓国美術が持つ社会的な価値と象徴性そのものを世界に広げていきたいという思いが根底にあります。

▷今回Study x PLAS: Asia Art Fairを通じて、日本進出を実現されましたが、今後、PLASとして海外進出や他国との連携も継続的に推進していくご予定でしょうか。
はい。今回の日本市場進出はPLASにとって大きな転機であり、今後も既存のパートナーシップを深化させながらネットワークを拡大していきます。
現在、台湾のOne Art Taipei、カナダのArt Vancouver、日本のStudyとはブース交換や共同企画、アーティスト交流プログラムなどを通じた実質的な協業関係を築いています。加えて、今年9月にはインドで初開催されるアートフェアに出展を予定しており、南アジア市場との連携を本格化させる第一歩と捉えています。さらに、2026年にはロサンゼルスでの協業も視野に入れ、北米市場との連携も戦略的に強化していく予定です。
このように、PLASは、韓国の立体芸術を軸にしたグローバルな美術エコシステムを構築し、それらを世界に広げていくプラットフォームとしての成長を目指しています。今後も各国のアートフェアとの継続的なパートナーシップを通して、韓国作家の海外進出を後押しし、東アジアを越えたグローバルなアートエコシステムにおける中心的な役割を果たしていきたいと考えています。

6. 貴社の紹介に関して
▷本記事に併せてご紹介したい貴社のサービスやウェブサイトのリンク、あるいは近日発表予定のニュースがあればお知らせください。
PLASは2025年に10周年を迎え、今年5月にはソウルのCOEXにて盛況のうちに開催されました。7月には日本・大阪での開催を通じて、アジア美術市場とのさらなる広がりを模索しています。今後も、韓国の彫形芸術の国際的地位をより一層高めていく予定です。

ウェブサイト: https://artspoon.io/web/plas 
Instagram: @plasartshow

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PRESS - 2025.06.18

「第73回SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art」 時間をほどく、視線を結ぶ―夏の訪れとともに楽しむアートの世界

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ENGLISH:Download the press release
中文:請按此下載新聞稿
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SBIアートオークション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:藤山友宏)は、2025年7月12日(土)および13日(日)に「第73回SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art」を開催いたします。夏本番を目前に控えたこの季節、視覚と感性を刺激する多彩な作品群が、代官山ヒルサイドフォーラムに集結いたします。
今回のセールでは、20世紀以降の近現代アートを中心に、国内外で高い人気を誇る巨匠から、注目の若手アーティストまで、ジャンルや時代の枠を超えた多様な作品が出品されます。国際的アートシーンで存在感を放つ抽象絵画、詩的な具象表現、素材の魅力を引き出した立体作品など、それぞれの作品が独自の視点で世界を捉え、鑑賞者の想像力を刺激します。
ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルによる《CHANEL, from Ads (F. & S. Ⅱ.354)》は、作家の代表的な広告シリーズの中でも特に評価が高く、国内での流通が極めて希少な作品です。ポップアートらしい鮮やかさと洗練された色彩が共存し、落ち着いたトーンが静謐な印象を醸し出しています。
2025年初頭に東京オペラシティアートギャラリーで大規模な個展が開催された今津景の《Pelvis》も注目作のひとつです。タイトルの通り、画面中央に大きく描かれた骨盤の中に多様な生き物が集い、古代彫刻を連想させるモチーフが共存するなど、作家独自のミクスチャー表現と構図が強い印象を与え、見るものを惹きつけます。
また、本セールには、戦後の日本画に革新をもたらした加山又造の作品も登場いたします。ラスコーの洞窟壁画やルソー、ピカソなど西洋絵画の造形技法を積極的に取り入れ、日本画の再構築に挑んだ加山による《牡丹》も注目です。さらに、「ルポルタージュ絵画」の第一人者である中村宏による《野外実習》も出品され、政治的・社会的なテーマに真正面から取り組む表現の力強さが際立ちます。
鮮やかな色彩と個性が交差する作品群の一方で、静かな色調と鋭い社会性を帯びた作品も並び、現代アートの多様性と奥深さを実感いただけます。都市と記憶を重ねるポップアート、精神性に触れるような静謐な造形、あるいはデジタル時代のイメージの再解釈──今こそ、現代を映し出す鏡としてのアートに触れてみてはいかがでしょうか。

■実施概要
「第73回SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art」
オークション:
総出品数:370点(予定)
日時:2025年7月12日(土)、13日(日)12:00-
会場:ヒルサイドフォーラム(〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階)

下見会:
日時:2025年7月9日(水)-7月13日(日)
会場:ヒルサイドフォーラム(〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階)

参加方法:
会場、電話、書面、またはオンライン入札

オークション進行の視聴:
YouTube Streaming

※オンラインカタログ(2025年6月23日(月)公開予定)

■SBIアートオークションとは

20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたりお客様のライフスタイルを彩る良品をご紹介する公開型オークションです。登録顧客の国籍は63か国、落札総額の約5割を海外顧客の落札が占める(※)など、国内随一の国際性を誇ります。日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介し、日本のアートマーケットの成長・拡大に取り組んでいます。(※)2025年1月現在

■オークション参加について
オークションは売却額を競り上げる方式で行われます。
初めて参加くださるお客様には、事前の登録をお願いしております。
オークションで作品を購入する方法の詳細は、以下のページでご確認いただけます。
・購入方法詳細

■今後のオークションスケジュール(予定)
第74回SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION
開催日:2025年9月12日(金)、13日(土)

第75回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART
開催日:2025年10月24日(金)、25日(土)

※オンラインカタログ(2025年6月23日(月)公開予定)

■SBIアートオークション株式会社
美術品のオークション、売買、売買仲介、ファイナンス、アドバイザリー等、お客様のニーズに応じて、国内外の幅広いネットワークを活用した多角的な事業を展開しています。サービスの提供を通じて、より多くの方に美術品を所有する喜びや大切さ、面白さを伝えていくと同時に、美術品を永く大切にし、次の代につないでいくお手伝いをしております。

会社名:SBIアートオークション株式会社
代表者:代表取締役 藤山友宏
所在地:東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
設立:2011年4月1日

・ホームページ
・Instagram

※当社ウェブサイトを装ったなりすましにご注意ください。



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AUCTION - 2025.05.28

【落札結果&次回出品募集】第72回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art

2025年5月23日、24日、25日開催のオークション「Modern and Contemporary Art」の落札結果をご報告をいたします。
ご参加いただき誠にありがとうございました。

総額:732,228,000円
落札率:90.2%

>> 落札結果 [オンラインカタログ]
>> 落札結果 [PDF]

◆落札結果ハイライト
落札価格には手数料(消費税別)が含まれています。


Lot. 204
カウズ
OHHH...
18,000,000 - 28,000,000 JPY
Price Realized 60,950,000 JPY


Lot. 188
草間 彌生
花
50,000,000 - 80,000,000 JPY
Price Realized 65,550,000 JPY


Lot. 189
草間 彌生
かぼちゃ
50,000,000 - 80,000,000 JPY
Price Realized 65,550,000 JPY


Lot. 193
奈良 美智
Fire on My Head (No. YNF6506)
10,000,000 - 15,000,000 JPY
Price Realized 14,950,000 JPY


Lot. 159
ジャン・デュビュッフェ
Situation X
2,500,000 - 3,500,000 JPY
Price Realized 3,450,000 JPY


Lot. 153
ゲルハルト・リヒター
Cage (P19-1)
1,500,000 - 2,500,000 JPY
Price Realized 3,450,000 JPY


Lot. 208
バンクシー
Banksquiat (Black)
7,000,000 - 13,000,000 JPY
Price Realized 8,625,000 JPY


Lot. 187
李 禹煥
点より
1,500,000 - 2,500,000 JPY
Price Realized 4,830,000 JPY


Lot. 169
元永 定正
きいろひかりとしろひかり
4,000,000 - 7,000,000 JPY
Price Realized 8,395,000 JPY

◆開催予定と出品募集
第73回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art
開催日:2025年7月12日(土)- 13日(日)
下見会:2025年7月9日(水)- 13日(日)
出品受付は締め切りました。

第74回 SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION
開催日:2025年9月12日(金)- 13日(土)
出品受付締切:2025年7月23日(水)
出品をお待ち申し上げております。

査定は下記からお申込みいただけます。
ご検討くださいますようお願いいたします。
>> 査定依頼

◆問合せ先
SBIアートオークション
TEL: 03-3527-6692 FAX: 03-3529-0777
Email: artauction@sbigroup.co.jp

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PRESS - 2025.04.25

「第72回SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art」初夏の訪れを告げるオークション、芽吹く感性、躍動する色彩

日本語:プレスリリースのダウンロード
ENGLISH:Download the press release
中文:請按此下載新聞稿
한국어 : 보도 자료 다운로드

SBIアートオークション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:藤山友宏)は、2025年5月23日(金)、24日(土)に「第72回SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art」を開催いたします。本セールでは、国内外の第一線で活躍する現代作家の貴重な作品から、コレクター垂涎の名品まで、計307点の作品が出品予定です。春から初夏へと移りゆくこの季節にふさわしく、軽やかさと鮮やかさ、そして時に深遠な思索を誘うアート作品の数々が揃いました。

今回のハイライトのひとつは、KAWSによる大型作品《OHHH...》。世界的な注目を集め続ける現代アートの旗手KAWSならではの視覚的インパクトに満ちた一作です。洗練された色彩とフォルムで描かれた人型のシルエットは、その大きさも相まって会場を訪れる者の目を惹きつけるに違いありません。

今回のオークションのトップロット(本セールで最も高い落札予想価格をつけられたロット)2作品のうちの1つは、草間彌生による《花》。この作品は、ピンク地に張り巡らされた網目を背景に生命力と循環を象徴するような花のモチーフが強く描かれています。また、抽象絵画の重鎮・元永定正による1980年代の《きいろひかりとしろひかり》にも注目が集まります。30号サイズのキャンバスに展開される豊かな色彩のグラデーションは、元永作品に特徴的なリズムと軽妙さを感じさせ、観る者に心地よい浮遊感を与えます。

さらに、岡﨑乾二郎による《Oglalalakota Warrior/オグラララコタ戦士/Wakinyan Flapped His Wings》は、2021年に制作された、比較的最近の作品であり、力強い筆致で画面を覆うピンク、赤、オレンジ、黄緑色などの鮮やかな色彩は、画面に躍動感を持たせ、初夏にふさわしい爽やかな印象を与えます。近代美術の巨匠、藤田嗣治による《横たわる裸婦》は、フランスを拠点に築かれたその名声と、繊細な線描による描写力により、長年にわたり国内外の評価が高い藤田の魅力が凝縮された作品であり、今回のセールにおいても注目度の高いロットの一つです。

そのほか、幻想的な空間のなかに植物や自然、そして人間を描くことでも知られている平子雄一による《Perennial 15.Jul》は、森の中に静かに座る人物を囲うように鳥が描かれ、独特の雰囲気を醸し出します。アンディ・ウォーホルの象徴的なキャンベルのスープ缶が描かれた《Old Fashioned Vegetable, from Campbell Soup II》、バスキアの特徴的なモチーフである「王冠」をバンクシーが描いた《Banksquiat (Black)》、さらに近藤亜樹の色彩豊かな《ポタジェ》まで、多様な視点と手法で現代社会を映し出す作品群が勢揃いしています。

■実施概要
「第72回SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art」
オンラインカタログ(2025年5月7日(水)公開予定)

オークション:
総出品数:308点
日時:2025年5月23日(金)、24日(土)13:00-
会場:ヒルサイドフォーラム(〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階)

下見会
日時:2025年5月21日(水)-5月24日(土)
会場:ヒルサイドフォーラム(〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階)

参加方法:会場、電話、書面、またはオンライン入札
オークション進行の視聴:YouTube Streaming

■SBIアートオークションとは



20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたりお客様のライフスタイルを彩る良品をご紹介する公開型オークションです。登録顧客の国籍は63か国、落札総額の約5割を海外顧客の落札が占める(※)など、国内随一の国際性を誇ります。日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介し、日本のアートマーケットの成長・拡大に取り組んでいます。(※)2025年1月現在

■オークション参加について
オークションは売却額を競り上げる方式で行われます。
初めて参加くださるお客様には、事前の登録をお願いしております。
オークションで作品を購入する方法の詳細は、以下のページでご確認いただけます。
・購入方法詳細

■今後のオークションスケジュール(予定)
・第73回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART
 開催日:2025年7月12日(土)、13日(日)

・第74回SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION
 開催日:2025年9月12日(金)、13日(土)

■SBIアートオークション株式会社
美術品のオークション、売買、売買仲介、ファイナンス、アドバイザリー等、お客様のニーズに応じて、国内外の幅広いネットワークを活用した多角的な事業を展開しています。サービスの提供を通じて、より多くの方に美術品を所有する喜びや大切さ、面白さを伝えていくと同時に、美術品を永く大切にし、次の代につないでいくお手伝いをしております。

会社名:SBIアートオークション株式会社
代表者:代表取締役 藤山友宏
所在地:東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
設立:2011年4月1日

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※当社ウェブサイトを装ったなりすましにご注意ください。



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AUCTION - 2025.04.14

【落札結果&次回出品募集】第71回 SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION

2025年4月11日、12日開催のオークション「LIVE STREAM AUCTION」の落札結果をご報告をいたします。
ご参加いただき誠にありがとうございました。

総額:207,874,000円
落札率:90.6%

>> 落札結果 [オンラインカタログ]
>> 落札結果 [PDF]

◆落札結果ハイライト
落札価格には手数料(消費税別)が含まれています。



Lot. 271
永井 博
Untitled
1,000,000 - 1,500,000 JPY
Price Realized 18,975,000 JPY



Lot. 343
アンリ・マティス
16 plates from the portfolio "Jazz" (Duthuit No. 22)
4,000,000 - 7,000,000 JPY
Price Realized 13,800,000 JPY



Lot. 349
ベン・ヴォーチェ
I want to do art. but I don't know what is art.
600,000 - 900,000 JPY
Price Realized 2,300,000 JPY



Lot. 258
山本 大貴
Remains of the day
3,500,000 - 5,500,000 JPY
Price Realized 4,600,000 JPY



Lot. 263
松山 智一
Spotlight Seduction
6,000,000 - 9,000,000 JPY
Price Realized 9,545,000 JPY



Lot. 256
中園 孔二
無題
800,000 - 1,400,000 JPY
Price Realized 2,127,500 JPY



Lot. 281
KYNE
Untitled
3,000,000 - 5,000,000 JPY
Price Realized 4,830,000 JPY



Lot. 257
今井 麗
BANANA
1,500,000 - 3,000,000 JPY
Price Realized 3,680,000 JPY



Lot. 351
カウズ
KAWS Bronze
2,500,000 - 3,500,000 JPY
Price Realized 2,875,000 JPY


◆開催予定と出品募集
第72回SBIアートオークション
開催日:2025年5月23日(金)、24日(土)
出品受付は締め切りました。

第73回SBIアートオークション
開催日:2025年7月12日(土)、13日(日)
出品受付締切:2025年5月15日(木)
出品をお待ち申し上げております。

査定は下記からお申込みいただけます。
ご検討くださいますようお願いいたします。
>> 査定依頼

◆問合せ先
SBIアートオークション
TEL: 03-3527-6692 FAX: 03-3529-0777
Email: artauction@sbigroup.co.jp

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NEWS - 2025.04.12

INTERVIEW アートの世界を漫画で届ける 『いつか死ぬなら絵を売ってから』作者・ぱらり先生インタビュー

創作活動の苦悩やキャラクターの成長といった、これまでのアート漫画の主題にとどまることなく、一般的に分かりづらいとされるアートの価値や価格形成の仕組みに向き合った漫画として注目を集めている、『いつか死ぬなら絵を売ってから』。2023年6月に第1巻が刊行、2025年4月16日に待望の第6巻の刊行を控えている本作の作者、ぱらり先生をお迎えし、ぱらり先生から見たアートの世界、その世界を漫画作品に落とし込むうえでのポイントや、オークションに対するお考えを伺いました。

普遍的に届くところに着地させる―漫画とアートの交差点

▷始めに、ぱらり先生のことを教えていただけますか。どうやって漫画家のキャリアをスタートされたのですか。
もともとはただのオタクで、同人活動から漫画制作をスタートしました。どうしても幸せにしたい女の子のキャラクターがいて、その二次創作のお話を描いていたのですが、次第にオリジナルも描いてみたくなって、同人誌の即売会に参加していた時に編集の人に声をかけていただいたことで、漫画家として活動をするようになりました。

▷これまでにどんな作品を描かれてきたのでしょうか。また、そこに通底するテーマなどがあれば、教えてください。
今は現実の世界を舞台にした作品を描いていますが、前作(『ムギとぺス~モンスターズダイアリー~』)は、モンスターや獣人などのファンタジーの日常をオムニバス形式で発表していました。例えば、鳥の種族の子育てとか、爬虫類の脱皮のブームとか、「もしこの作品の世界でこれが流行ったら、どういうことが起こるのか」といったようなことを丁寧に考えて描いていた感じです。
取り上げる主題は様々なのですが、一貫しているのはキャラ同士の関係性の描写の密度が高いことで、そこを好きだと言ってくれる読者の方が多いです。人と人の関係というか。リアルな世界を物語に落とし込みたいし、作品の世界観にリアリティを持たせたいと思っています。

▷漫画家として活動をするうえで、特に影響を受けた人・経験があれば、教えてください。
大きくは二人いて、一つはおじいちゃんの存在が大きかったと思います。私はおじいちゃん子だったのですが、『ドラえもん』とかを全巻揃えてくれていて、絵を描いたら、身内の贔屓目だとは思うけど、褒めてくれるんですね。当時は漫画家になりたいとはっきり思っていたわけではないけれど、そういう環境にいたから、漫画を描くという選択肢も選べたんだと思います。
もう一人は、コミティア(同人誌の即売会)に参加したとき、その当時創作活動を始めたばかりで右も左も分からない中で、漫画家のあむぱかさんという方が声をかけてくれて、私の漫画を読んで感想を直接伝えに来てくれたんです。あむぱかさんは昨年お亡くなりになってしまったのですが、私はあむぱかさんの漫画が好きだったし、そうして直接感想を聞かせてくださって、創作が楽しいことを教えてくれた方だと思っています。

▷「いつか死ぬなら絵を売ってから」ではアートをテーマにされていますが、ぱらり先生のアートとの出会いやアートに対する思いを教えてください。
アートが好きになるきっかけは、図録で見たフェリックス・ゴンザレス=トレスさんの作品です。ほかにも作品を見る機会はありましたが、ぐっときたんです。もともと絵を描くのは好きだったのですが、アートといわれるとちょっと距離があったし、よく分からないというのも正直ありました。でも、その作品を見たときに、腑に落ちた感覚がありました。フェリックス・ゴンザレス=トレスさんの作品は、一般的な絵画よりも分かりにくい作品だと思いますが、自分も知っている感覚、愛や孤独感など感じたことをこういう風に表現しているんだというのが理解ができたんです。彼の作品を通じて、人間の表現力の果てしなさをアートに感じましたし、その果てしなさをもっと見てみたいとも思った。今年、国立国際美術館で予定されていた大規模個展がなくなってしまったのは、個人的に残念でしたね。

▷とても素敵なアートとの邂逅ですね。職業柄、人の感情の機微に向き合われているぱらり先生だからこそ、そのような体験をなさったのかもしれません。情報としてではなく、感覚的に作品を受け取られた体験というのは、何ものにも代えがたいものだと思います。
アートが今の社会を映しているというところは確かにあるので、頭で見るというのもありますよね。私の場合は最初は感覚で入っていきましたが、頭でも心でも受け取れるようになって、魅力を更に感じていけるところがあると思っています。

▷今注目されている作家さんはいらっしゃいますか。
「ART FAIR TOKYO19」で見たみぞえ画廊の、弓手研平さんと柴田七美さんです。弓手さんは、見た目は柔らかく夢のような絵画なのですが、その描き方が、油彩で層を重ねて描かれていて、時間をかけたことによる重厚感があるんです。柴田さんは、シンプルなフォルムの人物画ですが、絵具の物質性を強く感じる筆跡で、お二人とも重みのあるマチエールと、描かれているものとのギャップがあるし、物質としても面白いと感じています。

▷ちょっと踏み込んだ見方ですが、ぱらり先生は、印刷・データ媒体である漫画にはない質感や質量に惹かれるというのもあったりするのでしょうか。
漫画は質感や多層性があるわけではないので、無意識にそういうところに惹かれたのかもしれないですね。自分の分野とは違う表現方法に魅力を感じたというか。生の絵画は印刷物と違って、筆の跡とかがあったり、あるいはそれを意図的に消していたりして、そういうところが気になります。

▷絵画と漫画の差異についてお話がありましたが、漫画の構図や色彩、ストーリーテリングなどに、アートの影響を感じる部分はありますか。
アートと漫画は結構影響しあっていると思います。伝統的な絵画や現代アートでも、そこで発見された表現が漫画に輸入されることもあるし、漫画が培ってきた表現方法がアートに輸入されることもある。ストーリーテリングとしては、私はビデオインスタレーション系の作家が好きなんですね。例えば、ピピロッティ・リストさんやウィリアム・ケントリッジさんとか。いずれもフェミニズム的な文脈があったり、自国の歴史に向き合ったりと、社会的な作品を創作している作家さんです。現実を漫画の世界に反映させるとき、私は、エンタメとして普遍的に楽しんでもらいたい。面白くないと漫画として成り立たないからです。先程挙げた作家さんの作品についても、その作品の社会的・文化的背景をすべて共有していなくても、伝わるものがある。そのように普遍的に届けられるところに着地させるというのが、アートと漫画に共通するところだと思っています。

▷以前、別のインタビューで、エンタメ性を持たせることでアートって面白いと思ってもらいたいと仰っておられますが、「エンタメ性」というのは一つキーワードですね。
アートに興味を持ってもらいたい気持ちと、エンタメとして私の作品を楽しんでほしい気持ちが両方あります。漫画として面白ければ、そこに描かれているもののことも面白いと思ってもらえると思うので、そのためには、まずは漫画を面白がってもらわないといけないんです。

アートを扱ううえでの説得力とフラットさ

▷『いつか死ぬなら絵を売ってから』を描いたきっかけや背景について教えてください。
自分の感じたアート体験をほかの人にも感じてもらいたいし、共感できる人が増えたら嬉しいというのがあります。もともとアートは魅力が伝えにくい分野だと思います。今はインフルエンサーが解説をしたりしていて、アートに触れる機会や方法も増えてはいますが、「私ももっと面白く伝えられるぞ」という挑戦の気持ちがあったんだと思います。

▷アートを題材とするうえで、漫画の表現として特に工夫された点はありますか。
視覚的な点とストーリー上の点があります。
視覚的な点としては、それぞれのキャラクターが作る作品の表現が、アートとして成り立っていて、かつ、それぞれの人物が制作するものとして説得力があるものであるというのは意識をしています。主人公・一希の作風も紆余曲折ありました。最初は抽象表現とか、勢いのあるペインティングも考えていたのですが、一希の性格や生きてきた道を考えたとき、自分の目で見た現実の具象表現を描くだろうと思いました。また、その中でも、モノクロ漫画として見るときに見やすいペン画に定まって行った感じです。作中の作品で一番難しかったのは、凪森くんの作品全般ですね。一希の作品はこれと決まったので、それは描きやすい。晴永さんの場合は、コンセプチュアルで本人の主張が現れる作風というので考えやすい。雲井先生も、はかない独特の世界観を確かな技術で描いている。凪森くんは、彼のフェチズムとか幼いころの憧憬を含めた作風になっているという設定はあるのですが、「あの世界で売れている絵」という説得力がきちんと出ているようにならないといけなくて。キャラが描きそうな絵+人気な絵というもう一つプラスの説得力が必要だったんです。
ストーリー上の点としては、この作品で初めてアートに興味を持つ人もいるので、印象が偏らないようには注意しています。一希が第2話で作品をごみと間違えて捨てちゃう場面があります。読者は、最初は一希に共感すると思うのですが、それで終わらせちゃうと偏った見方になるので、捨てた作品の作者である晴永さんを登場させ、そのキャラクターに作品について語らせることで、作品に関心を持たせて新しい発見に繋がるようにしています。

▷作中で登場するアーティストやマーケットの描写は、実在の人物やエピソードからインスピレーションを受けていますか。
作中では色々なパターンを描こうとしているのですが、ある程度リアリティを持たせるために、現実に活躍している人や物事を参考にしています。
例えば、もう一人の主人公である透、もとい嵐山家は、私が初めて品川の原美術館に訪れた際のイメージが強く影響しています。原美術館は、実業家が作品を蒐集して、元々は私邸であった建物を美術館として公開しているというものでしたが、そのエピソードと、実際にその場に行った時のイメージが影響しています。なので、透くんの家は実は品川にある設定なんです。
アーティストとしては、凪森くんは現代のポップアートを意識しています。その中でも松山智一さんの影響が強いです。私がもともと松山さんの作品が好きだったのもあるのですが、現代的なポップさと青年を描く画風とかは、影響を受けています。

▷読んでいる中で「あの人なのかな」と想像したりしていたのですが、答え合わせができました。読者の反響の中で、特に印象的だったものがあれば教えてください。
もともとアートに興味ある人もいれば、興味ない人、自分も買いたい人もいれば、創作活動をしている人など、色々な人が読んでくださっています。作品を読んでみて、アートに興味持ったから美術館に行ってみよう、作家活動がんばってみようというプラスの影響があったと知れたときは、嬉しかったです。
一方で、もらった反響の中で、「自分は主人公(一希)ほど絵に夢中になれないから作家にはなれないかも」というお声があったのですが、私はそうは思いません。創作活動の中で、魂を削って頑張るのも一つのナラティブに過ぎないのです。物語としては映えるのですが、一つの創作の仕方に過ぎない。本作も、一希と透の物語なだけで、その方にはその方の物語がある。その人のペースで自分の創作活動を大事にしてほしいですし、自分なりの創作活動をやってほしいと切に思います。漫画としては、応援したくなることが大事だし、好まれる主人公が大事ですが、現実の創作活動は色々なやり方があると思います。


出典:『いつか死ぬなら絵を売ってから』5巻収録18話より抜粋
©Parari (AKITASHOTEN) 2023

セカンダリーも愛のある場所

▷アートの価格がどう決まるのか、一般の方には分かりにくいことが多いですが、それについてどう感じますか。どのような反響がありますか。
アートの値段の決まり方に対する関心は高いと思います。実際に、私の作品を知識漫画として楽しもうとしている人もいます。アートとお金の関係、高くなる仕組み、市場価値など、背景情報をまずしっかり丁寧に知ってもらわないと、そのうえに乗る登場人物のドラマも伝わりにくいので、基本的なところはわかってもらおうと思って描いています。いま、楽しく読んでもらえているということは、そのあたりも理解してもらえているのだと思っています。

▷第1巻にオークションのシーンが出てきます。アートが売買の対象となることを一希(及び読者)に認識させるシーンとなっていましたが、ぱらり先生はこれまでオークションについてどのようなイメージをお持ちでしたか。また、今回、弊社のオークションをご見学いただきましたが、オークションのイメージに変化などありましたでしょうか。
あらゆるマーケット、あらゆる商品でもいえることですが、ものを売り買いする場所となると、光の面と影の面があるという考えがもともとありました。気に入った作品を手にしたいという純粋な作品愛もあれば、語弊を恐れずに言えば、主に資産として見ていて明確な愛がそこにないという人もいて、セカンダリー(オークション含む二次流通市場)は後者が多いというマイナスの印象もありました。自分がオタクだからだと思うのですが、「転売」に悪いイメージがあったんですね。漫画を描くようになって、色々な人の話を聞いたり、オークションを見たりする中で、この作品が欲しいんだなという人の顔が見えてきた気がします。セカンダリーは、プライマリーで手に入れられなかった作品を手に入れるセカンドチャンスに挑む人たちの場なので、愛のある人たちなんだなと今は思っていますし、そう信じたい。前の所有者から愛を引き継ぐような形で次の人が購入できるのであれば、それは幸せなことだと思います。作品が流通しないと作家さんもやっていけないですし、血液みたいに、流れていないと止まってしまったらよくないので。流通の仕組みは大事だと思います。そういう良い面を大事にしていきたいと思いましたし、他の人にもそう思ってほしいと感じています。

▷実際にご覧いただいたうえで、そのような見方をしていただけるのは実務者としてとても嬉しいです、ありがとうございます。最後に、新刊の見どころについて教えてください。編集の小坂さんとぱらり先生、お二人からそれぞれお願いいたします。
(小坂さん)編集者としては、1つは一希と透の関係性ですね。アーティストとパトロンの関係ですが、それだけではない二人がどうなるか。お互いに分かり合うようですれ違ったりする、人と人とのすれ違いを見ていただきたいです。2つ目は、透の執着している過去が見えてくるところが面白いと思っています。

(ぱらり先生)そうですね。6巻までの間に積み重なってきた人の関係が動く巻なので、楽しんでほしいです。あと、今回、金沢21世紀美術館と恒久展示作品を作中に登場させるにあたり、同館の方が解説を監修してくださったり、また、スイミングプールのレアンドロ・エルリッヒさんの事務所へ使用承諾をお願いしたりしました。皆さま快くご対応してくださって、感謝しています。そうした現実とリンクしている部分を見てもらえたら嬉しいです。

新刊情報


©Parari (AKITASHOTEN) 2023

ぱらり『いつか死ぬなら絵を売ってから』第6巻、ボニータ・コミックス
発売日:2025年4月16日


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PRESS - 2025.03.14

色彩とフォルムが織りなす、心を揺さぶるアートの競演-オンラインで繋がるアートシーンを楽しむのはいかがでしょうか-

SBIアートオークション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:藤山友宏)は、2025年4月11日(金)、12日(土)に「第71回SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION」を開催いたします。今回のオークションはライブ配信型のオークションとなり、490点を超える選りすぐりの作品が一堂に会します。

春の色彩が深まり、穏やかな季節の移ろいを感じる4月、本オークションには時代を超えて愛される巨匠をはじめ、若手作家たちによる作品が多数集まりました。フランスの巨匠であり、色彩の魔術師とも呼ばれたアンリ・マティスの代表作『Jazz』シリーズより16点の版画が登場。鮮やかな色彩と自由なフォルムが織りなすダイナミズムとそのリズム感は見る者を魅了します。また、国内の現代アートを代表する草間彌生の《七色の富士—富士山、わたし大好き (Kusama 399)》も出品。赤色に染まる富士山が力強さを象徴し、背景の水色が鮮やかさを際立たせます。
ロッカクアヤコの《Untitled》では、ダンボールに颯爽と歩く女性像が描かれ、その動きの表現が魅力的です。昨年の9月のライブセールで人気を博した永井博の作品も登場。永井作品の特徴である青を基調とした画面に、建物とプール、そして緑あふれる木々や木漏れ日が描かれ、爽やかな空気感を演出します。さらに、当社オークションに初出品となる若手作家・山本大貴の《Remains of the day》は、独自のリアリズムを追求した静謐な世界観が特徴的です。また、将来を嘱望されていた夭折の画家・中園孔二は、短いキャリアのなかで約500点を残していますが、本セールでは晩年のオイルパステル作品が登場します。神秘的なエネルギーを纏う小松美羽の作品や、KYNEの洗練された女性像を描いた作品など、多彩なラインナップが揃いました。
海外作家からは、スイス出身の現代アーティスト、アンディ・デンツラーによる《Waterfall crossing》が登場。デンツラーは、油絵の厚塗りと多数の水平ラインから偶然的に生み出されるぼかしや歪みなどを特徴とした「Motion Paintings」で知られており、アーティストが生み出す独特な世界感は、人々を惹きつけます。さらに、ニューヨークを拠点に活動する松山智一の《Spotlight Seduction》が出品されます。今年の3月から作家にとって初となる東京での大規模個展が開催され、国内外から注目を集める松山の注目の一作です。
本オークションはライブ配信型のオークションとなり、どこからでもリアルタイムでご参加いただけます。新生活をスタートされる方も多いこの季節に、新たなアート作品と出会いをお楽しみください。

■実施概要
「第71回SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION」
・オークション:
・総出品数:492点
・日時:2025年4月11日(金)、12日(土)13:00-
 ※ライブ配信型のオークションとなるため、下見会の開催はございません。
・参加方法:会場、電話、書面、またはオンライン入札
・オークション進行の視聴:YouTube Streaming:https://www.youtube.com/channel/UC32a7MUOI-xI1DY-CghG-KA
・詳細情報:https://www.sbiartauction.co.jp/lp/2025_04_12/jp/(2025年3月24日(月)公開予定)

■出品作品ハイライト
※オンラインカタログ:https://www.sbiartauction.co.jp/auction/catalogue/129(2025年3月24日(月)公開予定)


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20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたりお客様のライフスタイルを彩る良品をご紹介する公開型オークションです。登録顧客の国籍は63か国、落札総額の約5割を海外顧客の落札が占める(※)など、国内随一の国際性を誇ります。日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介し、日本のアートマーケットの成長・拡大に取り組んでいます。
(※)2025年1月現在

■オークション参加について
オークションは売却額を競り上げる方式で行われます。
初めて参加くださるお客様には、事前の登録をお願いしております。
オークションで作品を購入する方法の詳細は、以下のページでご確認いただけます。
購入方法詳細:https://www.sbiartauction.co.jp/buy-sell/buy/

■今後のオークションスケジュール(予定)
・第72回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART
 開催日:2025年5月23日(金)、24日(土)

・第73回SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART
 開催日:2025年7月12日(土)、13日(日)

■SBIアートオークション株式会社
美術品のオークション、売買、売買仲介、ファイナンス、アドバイザリー等、お客様のニーズに応じて、国内外の幅広いネットワークを活用した多角的な事業を展開しています。サービスの提供を通じて、より多くの方に美術品を所有する喜びや大切さ、面白さを伝えていくと同時に、美術品を永く大切にし、次の代につないでいくお手伝いをしております。

会社名:SBIアートオークション株式会社
代表者:代表取締役 藤山友宏
所在地:東京都江東区有明3-6-11 TFTビル東館
設立:2011年4月1日
HP:https://www.sbiartauction.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/sbiartauction/
※当社ウェブサイトを装ったなりすましにご注意ください。



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AUCTION - 2025.03.10

【落札結果&次回出品募集】第70回 SBIアートオークション|Tokyo Contemporary: Redefined

2025年3月8日開催のオークション「Tokyo Contemporary: Redefined」の落札結果をご報告をいたします。
ご参加いただき誠にありがとうございました。

総額:700,430,500円
落札率:94.6%

>> 落札結果 [オンラインカタログ]
>> 落札結果 [PDF]

◆落札結果ハイライト
落札価格には手数料(消費税別)が含まれています。



Lot. 044
アンドレアス・グルスキー
Em Arena II, Amsterdam
20,000,000 - 25,000,000 JPY
Price Realized 23,000,000 JPY



Lot. 046
ジャック・ピアソン
Hope
5,000,000 - 8,000,000 JPY
Price Realized 12,650,000 JPY



Lot. 054
エド・ルシェ
That Was Then This Is Now
3,000,000 - 5,000,000 JPY
Price Realized 9,775,000 JPY



Lot. 055
ドナルド・ジャッド
Untitled (Schellmann-Jitta 298 - 301)
8,000,000 - 14,000,000 JPY
Price Realized 24,150,000 JPY



Lot. 056
ジャン・ミッシェル・バスキア (After)
Cabeza, from Portfolio II
6,000,000 - 12,000,000 JPY
Price Realized 28,750,000 JPY



Lot. 006
西村 有
runaway
1,500,000 - 2,500,000 JPY
Price Realized 7,705,000 JPY



Lot. 001
奈良 美智
The Little Thinker (No. YNF5386)
4,000,000 - 7,000,000 JPY
Price Realized 12,075,000 JPY



Lot. 034
草間 彌生
かぼちゃ
60,000,000 - 90,000,000 JPY
Price Realized 111,550,000 JPY



Lot. 038
李 禹煥
Correspondance
4,000,000 - 7,000,000 JPY
Price Realized 11,500,000 JPY



Lot. 003
岡﨑 乾二郎
ぶらりぶらり手ばなし/手鞠り
800,000 - 1,400,000 JPY
Price Realized 3,220,000 JPY



Lot. 014
千住 博
ウォーターフォール
6,000,000 - 12,000,000 JPY
Price Realized 16,100,000 JPY



Lot. 013
黒田 泰蔵
白磁花入
2,000,000 - 3,000,000 JPY
Price Realized 18,975,000 JPY

◆開催予定と出品募集
第71回 SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION
開催日:2025年4月11日(金)- 12日(土)
出品受付は締め切りました。

第72回 SBIアートオークション|Modern and Contemporary Art
開催日:2025年5月23日(金)- 24日(土)
出品受付締切:2025年3月21日(金)
出品をお待ち申し上げております。

査定は下記からお申込みいただけます。
ご検討くださいますようお願いいたします。
>> 査定依頼

◆問合せ先
SBIアートオークション
TEL: 03-3527-6692 FAX: 03-3529-0777
Email: artauction@sbigroup.co.jp

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PRESS - 2025.02.27

ART FAIR TOKYOと一緒に巡る!有楽町&東京駅周辺のアートスポット8選

2025年も、日本最大かつアジア最古のアートフェアのひとつである「ART FAIR TOKYO」が開催されます。国内外から多数のギャラリーが一堂に会するこのアートフェアには、古美術から現代アートまで幅広い作品が集まります。この記事では、「ART FAIR TOKYO19」の開催場所である東京国際フォーラムを中心とした有楽町と東京駅周辺の注目のアートスポットを紹介いたします。

東京駅丸の内駅舎内にある東京ステーションギャラリーは、布と紙で身近なモノを対象にした作品を数々作り出した宮脇綾子の個展「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」を開催しています。そこから東京駅の反対側、八重洲口から歩ける距離にあるのは、アーティゾン美術館。同館では、夫婦でそれぞれ創作を続け、ときには共同制作も試みた2人に焦点を当てた「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」展が3月1日より開催されます。

東京駅から有楽町へと向かう途中、人々を迎えるのは、世界で活躍する現代アーティストの作品を丸の内仲通りを中心に展示している「丸の内ストリートギャラリー」です。また丸の内仲通りから一本横に入ると、三菱一号館美術館があり、現在「異端の奇才――ビアズリー」展を開催しています。丸の内から有楽町へと移動すると日本現代美術商協会が運営するギャラリースペースCADAN有楽町があり、新進気鋭のアーティストたちの作品を紹介しています。現在3つの展示、「新平誠洙 by ARTCOURT Gallery」、「高瀬栞菜個展「Read Your Diary」by imura art gallery」、「石塚源太 「Primary Surface」by ARTCOURT Gallery」を開催中です。

有楽町から銀座方面へ向かった先で出会うのは、長年銀座と時間を共にした、ソニービルを建て替え、新たな形で今年の1月にオープンしたばかりのGinza Sony Park。ここでは、6組のアーティストとコラボレーションするユニークなプログラム「Sony Park展 2025」のPart 1を開催中です。

3月初めには、有楽町の東京国際フォーラムにて、日本最大規模の美術の祭典「ART FAIR TOKYO19」が開催されます。国内外からも多数のギャラリーが集まるこのイベントと時と場所を同じくして開催されるのは、SBIアートオークションの「第70回SBIアートオークション|Bloom Now」です。旬なアーティストの作品をギャラリーやオークションハウスを通して楽しむのはいかがでしょうか。



目次
1. 東京ステーションギャラリー「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」
2. アーティゾン美術館「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」
3. 三菱地所株式会社×公益財団法人彫刻の森芸術文化財団「丸の内ストリートギャラリー」
4. 三菱一号館美術館「異端の奇才――ビアズリー」
5. 日本現代美術商協会「CADAN有楽町CURRENT」
 ・新平誠洙 by ARTCOURT Gallery
 ・高瀬栞菜個展「Read Your Diary」by imura art gallery
 ・石塚源太 「Primary Surface」by ARTCOURT Gallery
6. Ginza Sony Park「Sony Park展2025」
7. 「ART FAIR TOKYO19」
8. SBIアートオークション「第70回SBIアートオークション|Bloom Now」



1. 東京ステーションギャラリー「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」2025年1月25日(土)-2025年3月16日(日)

左:展覧会チラシ/Exhibition Flyer
中央:《切った玉ねぎ》1965年、豊田市美術館/Onion Halved, 1965, Toyota Municipal Museum of Art
右:《ガラス瓶の中のつる草》1986年、個人蔵/Vines in a Glass Jug, 1986, private collection

東京駅丸の内駅舎内にある東京ステーションギャラリーでは、2025年1月25日(土)から2025年3月16日(日)にかけて、「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」が開催されています。宮脇綾子(1905-1995)は、日常の何気ない風景や食材を題材にし、独自のアプローチで布や紙を使った作品を制作したアーティストです。作家は、アップリケやコラージュという手法を用いながら、観察力に基づいた細やかな表現が特徴であり、一般的な工芸の枠を超えた独創的な芸術として評価されています。

本展では、宮脇が制作した150点以上の作品を、「観察と写真」「断面と展開」「多様性」「素材を活かす」「模様を活かす」「模様で遊ぶ」「線の効用」「デザインの志向」というそれぞれのテーマに沿って展示を行い、彼女がどのように日常のモチーフをアートに昇華させたのか、その制作プロセスを追います。特に、魚や野菜の断面を捉えた作品や、身近な布の柄を活かした造形表現は、シンプルながらも豊かな発想力を感じさせます。また、宮脇の作品には、日本の伝統的な手仕事の美意識と、モダンな感覚が融合しており、現代のデザインや工芸にも通じるエッセンスが詰まっています。


2. アーティゾン美術館「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」2025年3月1日(土)-2025年6月1日(日)

左:人形劇「鹿の王」のための人形の前のゾフィー・トイバーとジャン・アルプ、1918年、チューリヒ Photo: Ernst Linck Stifung Arp e.V., Berlin/ Rolandswerth
中央:ゾフィー・トイバー=アルプ《オーベット 200(ストラスブールのオーベットのバーの天井デザイン》1927年、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト
右:ジャン・アルプ《貝殻=帽子》1965年、アルプ美術館バーンホフ・ローランズエック Photo: Mick Vincenz

東京駅の八重洲口より徒歩圏内に位置するアーティゾン美術館では、2025年3月1日(土)から2025年6月1日(日)にかけて、「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」展の開催が予定されています。20世紀前半の前衛芸術を代表するアーティスト・カップル、ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ。本展では、それぞれの個人作品とともに、二人のコラボレーションによる作品など計88点の作品が展示されます。トイバー=アルプは、絵画やテキスタイルデザイン、建築など多分野で活躍し、幾何学的抽象表現を探求しました。一方、アルプは、詩人としての感性を生かしながら、偶然性を取り入れたコラージュやレリーフ、彫刻を手掛けました。

二人はダダ、構成主義、シュルレアリスムなど様々な芸術運動に関与しながら、互いの創作に影響を与え続けました。本展では、アルプ財団をはじめとした作品を中心に、カップルというパートナーシップを背景とした創作の可能性やこの時代を生き抜いた女性作家の立場、その時代に重要視されていた芸術ジャンルのヒエラルキーなど、20世紀の美術における普遍的なテーマを探ります。


3. 三菱地所株式会社×公益財団法人彫刻の森芸術文化財団「丸の内ストリートギャラリー」
2025年2月26日時点
左:名和晃平《Trans-Double Yana(Mirror)》2012年
中央:ジム・ダイン《展望台》1990年
右:イゴール・ミトライ《眠れる頭像》1983年

東京駅から有楽町へと向かう途中、人々を迎えるのは、東京駅周辺・丸の内エリアのメインストリートである丸の内仲通りを中心に、子供から大人まで楽しめる世界で活躍する現代アーティストの作品を展示している「丸の内ストリートギャラリー」です。1972年に、三菱地所株式会社と公益財団法人彫刻の森芸術文化財団が、芸術性豊かな街づくりを目指しスタートしたプロジェクトで、近代彫刻の巨匠から若手アーティストまで幅広い作家の19点の彫刻作品が通り沿いに展示されています。数年に一度入れ替えも行われるこのギャラリーは、都会のビル群の間にアート作品を溶け込ますような展示で街そのものを美術館のような空間へと生まれ変わらせます。


4. 三菱一号館美術館「異端の奇才――ビアズリー展」 2025年2月15日(土)-5月11日(日)

左:本展チラシビジュアル
中央左:オーブリー・ビアズリー《アーサー王は、唸る怪獣に出会う》1893年、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
中央右:オーブリー・ビアズリー《サロメの化粧Ⅱ》1907年、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
右:オーブリー・ビアズリー《詩人の残骸》1892年、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London

メインストリートである丸の内仲通りから一本横の通りに入ったところに位置する三菱一号館美術館では、2025年2月15日(土)から2025年5月11日(日)にかけて「異端の奇才――ビアズリー展」を開催しています。
19世紀末のイギリスで活躍し、わずか25歳でこの世を去った異端の天才、オーブリー・ビアズリー(1872-1898)。本展は、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画として、彼の短くも激動の画業をたどる大規模回顧展です。ビアズリーは、白と黒のコントラストを生かした精緻な線描、装飾性の高い構成、そして大胆なモチーフで知られ、イギリスの唯美主義運動を代表するアーティストのひとりとして、現在も高く評価されています。

展覧会では、彼の出世作であり初期の作品である、マロリー著『アーサー王の死』の挿絵(1893-94)や、オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』(1894)(英訳版)の妖艶な世界観を描いた名作、さらにはゴーティエ著『モーパン嬢』(1898)の晩年の傑作まで、約220点を一堂に展示します。V&Aの世界有数のコレクションから150点が特別に来日し、ビアズリーの初期から最晩年までの作品を網羅する貴重な機会となっています。

彼の作品は、単なる装飾画にとどまらず、時に風刺的であり、社会への反骨精神やブラックユーモアを秘めています。ワイルドとの関係や、世紀末芸術の文脈でのビアズリーの役割にも焦点を当て、本展では彼の芸術と生き様をより深く探求します。美しくも挑発的なビアズリーの世界を堪能できる本展を、ぜひお見逃しなく。


5. 日本現代美術商協会「CADAN有楽町CURRENT」2025年2月18日(火)-2025年3月9日(日)
丸の内を抜けて有楽町へと移動すると日本現代美術商協会が運営するギャラリースペースCADAN有楽町があり、新進気鋭のアーティストたちの作品を紹介しています。現在3つの展示を2025年2月18日(火)から2025年3月9日(日)にかけて開催中です。

・新平誠洙 by ARTCOURT Gallery

《Reflection #29》、2024、油彩、アルキド樹脂、キャンバス、162x162cm/Photo: Takeru Koroda

CADAN有楽町のSpace Sでは、「新平誠洙 by ARTCOURT Gallery」展が開催中。新平誠洙は、時間の経過や光学的現象をテーマに、絵画における時間と空間の表現を探求するアーティストです。本展では、彼の代表的なシリーズ《Reflection》の新作を展示。AIが学習した肖像画のデータをもとに、異なる条件で生成されたイメージを重ねることで、「二重性」や「対立する概念」を視覚化する試みを行います。

仏教用語の「二而不二(ににふに)」に着想を得た本作では、相反する要素が共存しながらも、1つのものとして成り立つことに焦点を当てています。ガラスの反射のように重なり合うイメージが、現代の視覚文化の多層性やAI技術がもたらす新たなリアリティを浮かび上がらせます。デジタルとアナログ、具象と抽象、リアルと幻想が交錯する独特の作品世界を、ぜひ体験してください。

・高瀬栞菜個展「Read Your Diary」by imura art gallery

《部屋の馬》、2024、キャンバスに油彩、194×324cm、2024

CADAN有楽町のSpace Mでは、「高瀬栞菜個展『Read Your Diary』by imura art gallery」展が開催中。高瀬は、日常で感じたことを言語化し、それを基に絵画を構成する独自のスタイルを持つアーティストです。本展「Read Your Diary」では、昨年の京都府新鋭選抜展で特別展示された大作とともに、新作が加わり、彼女の言葉が絵画として具現化された作品群が展示されます。

高瀬の作品は、言葉で表現しきれない感情や記憶を、動物や植物、日常のモノに置き換えて描くことで、ユーモラスな空気を漂わせます。鑑賞者は、彼女の作品の中に自身の経験や感情を重ね合わせることで、まるで他人の日記を覗くような感覚を得ることでしょう。親しみやすい色彩と奥深い物語性が織り成す、高瀬栞菜の独特な世界観をぜひご体感ください。

・石塚源太 「Primary Surface」by ARTCOURT Gallery


《Untitled (Faded gold)》 、2025、金箔、漆、麻布、2wayトリコット、ポリエチレンフォーム|乾漆技法、25 x 19.6 x 18.8 cm、Photo: Takeru Kotoda

CADAN有楽町のSpace Lでは、漆をテーマに独自の造形表現を追求する「石塚源太「Primary Surface」by ARTCOURT Gallery」展が開催中。石塚は、漆が持つ光沢や皮膜の質感を活かしながら、触覚的で身体的な感覚を刺激する作品を制作。漆を塗り重ねることで生まれる奥行きや、光の反射による変化を取り入れ、生命の躍動を感じさせる独自の表現を確立しています。

本展では、漆に形を与えることでその表面のつやや動きをもたせ、それらを漆のふるまいとして躍動させる《Taxis》シリーズを中心に、木の樹液としての漆が、支持体と交わることで新たな形へと変容するプロセスを探求し、偶然と必然が交錯する造形美が展開されます。漆の持つ伝統的な技法と現代的なアプローチが融合し、単なる工芸の枠を超えた、新たな表現の可能性を提示する展覧会です。

本能的な感覚に訴えかける作品群を通じて、漆が持つ美しさや奥深さを再発見する機会となるでしょう。


6. Ginza Sony Park「Sony Park展2025」2025年1月26日(日)-2025年6月22日(日)

©Ginza Sony Park Project

有楽町から銀座方面へ向かった先で出会うのは、長年銀座と時間を共にした、ソニービルを建て替え、新たな形で今年の1月にオープンしたばかりのGinza Sony Parkで、現在6組のアーティストと組んだユニークなプログラム「Sony Park展 2025」のPart 1を開催中です。

Ginza Sony Parkの第一弾プログラムとして開催される「Sony Park 展 2025」は、音楽・テクノロジー・アートを融合させた革新的な体験型イベントです。本展では、ソニーの6つの事業領域である「音楽」「半導体」「ファイナンス」「ゲーム」「エンタテインメントテクノロジー」「映画」をテーマに、Vaundy、YOASOBI、羊文学、BABYMONSTER、Creepy Nuts、牛尾憲輔といったトップアーティストたちが参加し、それぞれの楽曲やクリエイティブな世界観を表現するオリジナルプログラムを展開します。

前半の「Part 1」(1月26日(土)~3月30日(日))では、アーティスト3組との展示が開催されています。地下2階では、「音楽は、旅だ」をテーマとし、Vaundyが選んだ約200曲の楽曲の積み重なりで構成された「音楽の地層」を旅するような没入型体験ができます。3階では、YOASOBIのプログラムとして「半導体は、SFだ。」をテーマに、来場者ひとりひとりの「心音オブジェクト」を作り、そのオブジェクトとともに楽しむインタラクティブな展示が開催されています。4階では、羊文学のプログラムとして「ファイナンスは、詩だ。」をテーマに、楽曲と水・光が融合する幻想的な空間が生み出され、音楽と言葉がたゆたうプログラムが登場します。後半の「Part 2」(4月20日(日)~6月22日(日))では、BABYMONSTER、Creepy Nuts、牛尾憲輔によるゲーム・テクノロジー・映画をテーマにしたプログラムが展開されます。

単なる展示にとどまらず、来場者が実際に体験し、参加できるコンテンツが充実。音楽・アート・テクノロジーが交差するGinza Sony Parkならではの新感覚のアートイベントにぜひご注目ください。


7. 「ART FAIR TOKYO19」2025年3月7日(金)-2025年3月9日(日)

左:Art Fair Tokyo 19 メインヴィジュアル
中央上下、右:2024年会場風景

日本最大級のアートフェアとして知られる「ART FAIR TOKYO19」が、2025年も東京国際フォーラムにて2025年3月7日(金)から2025年3月9日(日)開催されます。19回目となる今回は、国内外から139軒のギャラリーが参加し、新たに13軒のギャラリーが加わるなど、さらに規模を拡大。キービジュアルには、日本を代表する写真家・森山大道の作品を採用し、日本のアートシーンの現在を象徴するフェアとなることが期待されています。

本フェアは、日本のアートマーケットの成長を牽引するプラットフォームとして、古美術から近代美術、現代アート、工芸まで幅広いジャンルの作品が集結し、世界中のアートコレクターやギャラリスト、アートファンが一堂に会し、作品の売買のみならず、ネットワーキングの場としても注目されています。また、各ギャラリーの展示ブースの大型化や、多彩なプログラムの企画が予定されており、例年以上に充実した内容となる見込みです。

一般向けチケットは早割から当日券まで複数の種類が用意されており、入場者に応じた柔軟な価格設定がされています。日本のアート市場が国際的に発展する中で、最新のアートシーンを体感できる貴重な機会となるこのイベントを、ぜひお見逃しなく。


8. SBIアートオークション「第70回SBIアートオークション|Bloom Now」2025年3月6日(木)-2025年3月8日(土)

Courtesy of SBI Art Auction

SBIアートオークションは、記念すべき第70回目を迎え、2025年3月6日(木)から2025年3月8日(土)にかけて、東京国際フォーラムにて「第70回SBIアートオークション|Bloom Now」の下見会とオークションを開催いたします。タイトルを新たに「Bloom Now」とし、国内外の巨匠から現代の気鋭アーティストまで、アートシーンを彩る名作が一堂に集います。

本オークションでは、国内外の巨匠から現代の気鋭アーティストまで、多彩な名作が一堂に集結。奈良美智の《The Little Thinker》、草間彌生のモノクロームの《かぼちゃ》、李禹煥の《With Winds》といった注目作品が登場します。

また、写真作品も充実しており、アンドレアス・グルスキーの壮大な構図が際立つ《Em Arena II, Amsterdam》や、リチャード・アヴェドンの伝説的なポートレート《Nastassja Kinski and the Serpent》などが出品予定。さらに、加藤泉の生命感あふれる彫刻、ロッカクアヤコの鮮やかな少女画、千住博の荘厳な《ウォーターフォール》、ジャン・ミッシェル・バスキアのエネルギッシュな《Cabeza, from Portfolio II》など、ジャンルを超えた魅力的な作品が揃います。

本オークションは「ART FAIR TOKYO」と同時開催され、特別キャンペーンも実施予定。SBIアートオークションに登録している方や、ART FAIR TOKYO19のチケットをお持ちの方には、オークションカタログやコーヒー、オリジナルトートバッグをプレゼント。アートフェアの来場者も楽しめる内容となっています。春の訪れを、心躍るアート作品とともに迎えてみませんか?




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